市民の安全と安心を守るために。
より迅速で、より適切な対応を。
事業内容について
人員は43名。消防車は11台。人数が限られている分、当本部は一人ひとりの任務の幅が広く、大部分の隊員が消防、救急、救助と、さまざまな状況に対応できるスキルが必要となります。
緊急事態に対応する際は、迅速かつ正確な状況把握が欠かせません。そこで、プライベートチャットを使って現場の写真や情報を共有しようと試みたのですが、誤送信などセキュリティ面のリスクを考えるとなかなか活用が進まず……。全職員の入ったグループなども作ってはみたものの、使うのは事務連絡くらいで、業務中の連絡手段として活用される機会はほとんどありませんでした。
elganaならまずは無料での導入・運用が可能。
NTTが提供するツールという信頼感も大きな決め手に。
導入の決め手
現場の写真には被災者が写っていることもありますし、やりとりする情報には個人情報なども含まれていますので、取り扱いには十分な配慮が必要です。そういった観点から「もっと安心して使えるツールはないか?」と探していたところ、NTTさんからelganaをご紹介いただいたというのが最初のきっかけです。
導入の決め手としては、やはりフリープランの存在が大きかったです。プライベートチャットに替わるツールとしては、消防業務に特化した専門ツールなどもあったのですが、全職員のアカウントを用意するとなるとそれなりの費用になってしまいます。その点、elganaは導入費用もランニングコストも無料で使い始めることができます。また、その専門ツールを提供している会社は通信業者ではありません。その一方、NTTさんは通信専門の大手企業。双方を比べると、やはりNTTさんの方が安心感があります。新たなツールを検討するにあたってはセキュリティ対策やリスクマネジメントを一番の課題としていたので、「安心感」や「信頼性」といった部分は非常に大きなポイントになりました。
現場の写真や位置情報をelganaで共有。
対応の精度やスピードが向上。
現在は、全職員でトークルームを作り、出動中の隊員と本部を繋ぐツールとしてelganaを活用しています。現場の様子を写真に撮って送っており、位置情報機能もよく使っています。
私たちは119番通報に従って出動するわけですが、通報者が伝えた場所と実際の災害現場がズレている場合がけっこうあるんです。また、自然災害などでは住所が定かでない場所に赴くこともあります。そういった場合に、現場へ急行した隊員がelganaの位置情報機能で正確な場所を特定し、後続の隊員に伝えるといった使い方をしています。
大規模な災害や事故が発生した場合など、複数の部隊を指揮して対応に当たる際にも、elganaは役立っています。指揮隊が現場の隊員とelganaで連絡を取り合い、その情報をもとに人員の配置を見直したり、投入する機材や資材を検討したり。現場の状況をリアルタイムに把握できるようになったことで、より正確な指揮が可能になりました。
elganaで現場の情報を共有するようになってから、対応が後手に回ることがずいぶんと少なくなったように感じています。対応の精度向上は「市民のみなさんの安全・安心」に繋がることですので、非常に大きなメリットと言えるかと思います。
位置情報機能の使いかた
(https://youtu.be/5Jz5wzX6ObM?si=stpdnJ9akHTMUT52)
セキュリティ面での安心感を背景に、活用の幅や頻度が拡大。
セキュリティ面での心配が減ったことで、チャットを使う頻度や幅も拡大しました。最近では、正規の職員に加えて消防団の幹部メンバーにもアカウントを発行。会議や訓練の日程などの連絡にelganaを使いはじめています。
郵送でお知らせを送っていた頃は、どうしても見落としや連絡漏れなどが避けられなかったのですが、elganaに切り替えたことでそういう心配が不要になりました。elganaには既読確認機能があるので、もし見落としている人がいても電話で「elganaを見て!」と伝えれば確実に情報が伝わります。また、郵送からelganaに切り替えたことは、印刷費や郵送費の削減にもつながっています。
消防団員との情報共有にもelganaを活用。
連携・協力体制の向上を目指す。
本部内のさまざまな業務でelganaの活用が進んでいることを受けて、今後は隊員と消防団の連携という面においてもelganaを役立てていきたいと考えています。
火災や災害に関するさまざまな情報を、消防職員だけでなく消防団とも共有することで、より連携の取れた活動が可能になるのではないかと期待しています。