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風通しの良い職場の特徴とは?メリット・デメリットや具体的な施策を解説

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風通しの良い職場は、離職率の低下や生産性の向上などにつながることから、理想的な環境だといえます。しかし、いざ職場の風通しを良くしようと取り組んでも、具体的にどのような施策を進めれば良いかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、風通しの良い職場の特徴や具体的な施策について解説します。風通しの良い職場のメリット・デメリットについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

風通しの良い職場の特徴とは

ここでは、風通しの良い職場の特徴を3つ解説します。職場環境を見直したい方は、具体的にどのような職場が「風通しが良い」といえるのか、あらかじめチェックしてみてください。

人間関係が役職関係なくフラットで良好

風通しの良い職場は、上司・部下・部署などの立場や経歴に関わらず、人間関係が良い意味でフラットかつ良好な状態が保たれています。部下が上司の顔色を伺うことがないため、全社員が自然体で業務を遂行できているでしょう。社員同士がお互いに信頼関係を持ち、誰もが分け隔てなく関係性を構築しています。

コミュニケーションが活発

風通しの良い職場では、社員同士のコミュニケーションが活発で、挨拶や会話が明るい雰囲気で交わされています。人間関係がフラットなため、誰とでも気軽にコミュニケーションしやすいのが特徴です。また、情報共有に対する意識も高く、タスクの進捗状況確認や部署間での連携などもスムーズに行われます。

自分の意見を言いやすくさまざまな意見交換が行われる環境

風通しの良い職場では、上司・部下に関係なく誰でも仕事上の意見やアイデアを発言しやすく、頭ごなしに否定されずに聞く耳を持ってもらえます。また、さまざまな意見交換や議論が行われており、良いアイデアがあれば誰のものでも取り入れられるため、社員のエンゲージメントが高く主体性を持った社員が多いのも特徴です。

風通しの良い職場のメリット3選

風通しの良い職場は、社員の満足度が高くなりやすく、業務上でのさまざまなメリットを享受できます。ここでは、風通しの良い職場のメリットを3つ紹介します。

離職率の低下につながる

厚生労働省が2021年に発表した「雇用動向調査結果の概要」によると、職場の人間関係が原因で退職・転職した人が男性約8%、女性約10%でした。また、2020年に公開された「若年者雇用実態調査」では、約27%もの人が退職理由として「人間関係が悪い」ことを挙げています。

上記の調査結果から、職場の人間関係が改善され風通しが良くなれば、離職率の低下につながると考えられています。風通しの良い職場では、仕事の悩みやストレスを誰かに相談しやすく、早急な解決につながるため、人間関係が原因の離職を減らせるでしょう。

参考:令和3年雇用動向調査結果の概要
参考:平成30年若年者雇用実態調査

新たなアイデアの創出につながる

風通しの良い職場では意見交換や議論が活発になり、社員がさまざまなアイデアを主体的に出し合う環境になるため、新規事業や新たなビジネスモデルの創出につながるでしょう。意見交換や議論が活発化されれば、結果的に事業拡大や会社の成長も期待できます。

生産性が向上する

職場の風通しが良いと、社員同士でコミュニケーションを取り、切磋琢磨しながら目標に向かって進めるため、一人ひとりのモチベーションが向上します。チーム内の情報共有も活発に行われやすく、タスクの進捗管理や顧客情報の細やかな連携が促進されることによって、生産性の向上にもつながるでしょう。また、トラブルやアクシデントなどが発生した場合でも、メンバーが一丸となって乗り越えようとする意識が高まります。

風通しの良い職場のデメリット2選

風通しの良い職場では、社員同士の仲が良く、コミュニケーションが活発化されます。ただし、関係性が曖昧になると業務に支障をきたすリスクがあるため注意が必要です。せっかく改善に取り組んだのに「業績や成果につながらない」「人間関係が円滑にならない」といった事態に陥らないために、風通しの良い職場のデメリットも知っておきましょう。

メリハリ・緊張感がなくなる

職場の人間関係がフラットになった結果、社員同士が仲良くなりすぎると業務に対しての緊張感が希薄になる可能性があります。たとえば、業務に関係ない雑談が多くなったり上司の指示を聞かなかったりと、メリハリがない環境になりかねません。

勤務態度がルーズで自分勝手な行動をする社員が増えると、職場全体の生産性が低下してしまいます。職場環境を見直す際は、業務に対するメリハリ・緊張感が保てるようなルールや規律も併せて定めておくと良いでしょう。

コミュニケーションが苦手な社員のストレスになる

職場の風通しが良くなれば、社員同士のコミュニケーションが活性化され、自然と挨拶や会話の頻度が多くなるでしょう。しかし、内向的だったりコミュニケーションが苦手だったりする社員にとっては、会話の機会が増えることはストレスにつながります。

内向的な社員は、コミュニケーションが強制されていると感じ、そのプレッシャーから職場に居心地の悪さを覚えて離職を考えてしまう可能性があります。風通しの良い職場をつくる際は、さまざまな性格の社員がいることを考慮し、フォロー体制も整えておくと良いでしょう。

風通しの良い職場をつくる具体的な5つの施策

風通しの良い職場のメリット・デメリットについて解説してきましたが、実際にはどのような施策が効果的なのでしょうか。ここでは、具体的な5つの施策について解説します。どのように職場環境を見直すと効果を最大化できるかわからず悩んでいる方は、ぜひ取り入れてみてください。

コミュニケーションツールを活用する

風通しの良い職場には、気軽にコミュニケーションが取れるチャットツールを導入すると良いでしょう。誰がいつどこにいても簡単にやりとりできるため、コミュニケーションが活発になります。また、内向的で対面での会話や意見交換が苦手な社員でも、ツール上でのメッセージ送信であれば、やり取りしやすいと感じる傾向にあります。

業務で使用するコミュニケーションツールには、ビジネスチャットがおすすめです。ビジネスチャットは、タスク管理やデータ共有も簡単にでき、情報共有の促進にもつながるため、社内のコミュニケーションに向いています。たとえば、紙で配布していた社内報をチャットからの送信に置き換えることで、スマートフォンやPCなどからも閲覧しやすくなるうえに、ペーパーレス化や経費削減などのメリットも得られます。

イベントを開催して社内交流を促す

定期的にイベントを開いて社員同士の交流を促し、一人ひとりの性格や価値観を知る機会を設けるのも、風通しの良い職場をつくるのに適しています。たとえば、週1回のランチ会や社員旅行を実施して、仕事以外の場で関係性を深めるのは、人間関係がフラットになりやすいため有効です。

イベント開催のポイントは、参加を強制しないことです。イベント参加を強制してしまうと、大勢が集まる場所が苦手な人にとってはストレスになってしまうため、任意参加のイベントでも参加したくなるような企画をつくると良いでしょう。

社内アンケートを実施する

社内アンケートを実施し、社員が日頃感じている不満やストレスなど、会社に対する満足度がどの程度かを定期的に把握しておくのも重要です。アンケートは匿名制にし、「人間関係」「職場環境」「上司への評価」などの項目を入れましょう。

不満や改善を要求する声が多い場合は、組織としての課題を洗い出し、改善案を社員に対して提案・実施することで、会社に対する満足度や信頼度が向上します。また、実施前にアンケートの目的を明確にしたうえで、結果を今後どのように活かしていくか説明し、理解してもらうこともポイントです。

メンター制度を導入する

メンター制度とは、上司が部下と1対1になり、直接業務の指導をしたり相談に乗ったりすることです。風通しの良い職場をつくるためには、まず上司と部下の関係を良好にすることが重要です。メンター制度では、自然とコミュニケーションが生まれ、部下の成長を促しながら信頼関係を築けます。

また、定期的な1on1ミーティングも積極的に実施しましょう。部下の話に耳を傾ける時間を設ければ、部下が抱えている悩みやストレスを早期に発見できます。部下にとっても相談しやすい場が設けられていれば、上司や職場への安心感や、信頼度が高まったりするなどの大きなメリットが得られるでしょう。

※1on1ミーティング…上司と部下が1対1で定期的に対話を行うこと

社内インターン制度を導入する

社内インターン制度とは、どの部署に所属しているかに関わらず、社内のあらゆるプロジェクトに参加できる仕組みのことです。インターン希望者を募って行う方法や、ジョブローテーション方式(定期的な職場・部署の異動促進)があり、会社全体で社員同士の接触機会を増やします。社員の経験値やスキルが高まるのはもちろん、他部署の社員とのコミュニケーションが促進され、職場の風通しを良くすることにもつながるでしょう。

「elgana」を導入して風通しの良い職場を実現した具体例

ここでは、ビジネスチャット「elgana」を導入して、風通しの良い職場を実現した具体例を紹介します。職場環境を見直して風通しを良くするための参考になるので、チェックしてみてください。

事業所・年代の垣根を超えたコミュニケーションの実現

有限会社だいち様は、三重県内で5つの介護施設を運営しています。これまでは情報共有手段が統一されていないことによる、情報伝達漏れや遅延が課題でした。また、それぞれの事業所が離れた市町にあるため、対面でのコミュニケーションが取れず、横のつながりが薄いという問題も抱えていました。

しかし、「elgana」を導入した結果、対面で会う機会が少ない離れた事業所間でも迅速なコミュニケーションが取れるようになりました。さらに、年代の垣根も超えて、elgana上でテニスや登山などのサークル活動を職員が自発的に発足させており、会社全体での関係性が深まっています。

導入事例:有限会社だいち

従業員からのレスポンス速度が向上

株式会社石飛製作所では、プライベートチャットやメールなど、複数の連絡手段でコミュニケーションをとっていたため、情報共有の漏れや遅れが発生したりプライベートと業務のメリハリがなくなったりするなどの課題がありました。

そこで「elgana」を導入したところ、社内の連絡手段が統一され、従業員からのレスポンスが速くなりました。また、プライベートチャットを使う必要がなくなったため、仕事のメリハリがつけられるようになり、業務効率化や社内手続きの対応率が向上しました。

導入事例:株式会社石飛製作所

「elgana」を導入して風通しの良い職場をつくろう!

風通しの良い職場とは、上司・部下、年代、部署などの垣根なく人間関係がフラットでコミュニーションが活発な状態であるのが特徴です。職場の風通しが良くなると、会社に対する社員の満足度や信頼感が増し、離職率の低下や生産性の向上などのメリットが得られます。風通しの良い職場をつくる方法には、ビジネスチャットの導入やイベント開催、メンター制度の実施などが挙げられ、社員のエンゲージメントを高めていくことが重要です。

ビジネスチャット「elgana」を導入すれば、レスポンス速度の向上や情報共有の円滑化などの効果が得られ、いつ誰がどこにいても簡単にコミュニケーションできる環境を整えられます。プライベートと業務のメリハリもつけられ、高いセキュリティ機能も備わっているので、ぜひ導入を検討してみてください。

elgana編集部
elganaのお役立ちコラム編集部です。
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